23年9月からスペインMBA留学する社会人8年目の私が渡航前にやった準備6選をご紹介。
現在23年7月下旬。渡航準備も佳境になってきてます!VISAの申請は別記事で作ろうと思うので、今回は日本で働いていて確定申告も自力でしていた私が、年度途中の海外渡航のために必要だった準備をまとめました。(あと1ヶ月あるので他に増えたら随時追記します)
臨床医→MBA生の筆者ならではの観点も含めて、渡航を見据えた病院巡りについても説明しちゃいます。
これから渡航する方は最後のチェックリスト代わりに、今後留学を考えている方はこういった手続きもあるのかと俯瞰するのに役立つと思います。最後には渡航前に一息つくのにおすすめの温泉もご紹介。参考にしてくださいね。
病院巡り
最初が病院巡り!?と思われた方もいるでしょう。
元々治療中や経過観察中のものはマストで行き、余力があれば健診などのチェックへ。何か病気が見つかるとその後治療する流れになることが予想されるので、まず健診や検診も早めの時期に済ませるのがポイント。
私はMBAに合格した時点で渡航の5ヶ月前だったので、すぐに【上部内視鏡検査】の予約を取得し、胃粘膜の様子をチェック。元々十二指腸潰瘍になったりとこれまでも胃腸が弱いので念の為でしたが、結果は異常なし!
次に毎年婦人科で受けている【子宮頸がん/子宮体癌検診】を受診。GMATに追われていたら年に1回のタイミングを逃してしまっていた。心配だったけど、結果は異常なし。
その後は【歯医者】で定期検診。歯のセラミックの被せ物で弱っているところがあり、この機会にジルコニアに変えてもらいました。ジルコニアの値段は5万円也。痛い出費だけど、スペインに行ってから詰め物が取れて治療するより安心なのでよし!スペインの学生ビザのために入った現地の医療保険は歯科治療は全額保証ではなかったので、そこもジルコニアを後押しするポイントだったかな。
慢性鼻炎持ちで、抗アレルギー内服は渡航必須アイテム。薬を飲まないと鼻水で勉強に集中できなそうなので、常備薬を準備中。保険診療だと最大で3ヶ月分までは処方可能(頓服は10回分まで)。当然現地にいる期間の全てを賄えるわけではないけれど、生活が整うまでの分はあると安心と考えています。
もちろん初診だと長期処方が難しかったり、主治医の先生の判断にも依るけれど、信頼関係のある先生に多めにお薬の処方を頼むのも一つ。
最近は日本でもOTC(Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター)という薬局で買える医薬品も充実しているので、花粉症用の薬や鎮痛剤は薬局で追加で購入予定。
海外決済/送金手段を整える
海外渡航後は学生ビザで無収入なので現地でクレカを作るのは困難。
そのため日本にいるうちに現地で使うクレジットカードや支払い方法を選定、新規で必要ならば発行を。
我が家ではMBA生にも評判の良いwiseと旅行好きなのでこの機会にMarriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードを作ることに。
wiseは銀行よりも送金手数料を節約できるので人気で、実際私は学校のデポジットを払うために作ったものの、使い勝手も良く、このままデビットカードを作ることに。
発行手数料は1200円でその後、更新無料。マルチカレンシー口座に必要な分のユーロを購入しておき、そこから引かれる形になるよう。
wiseとよく比較されるサービスにrevoluteがあるけれど、簡単にいうと月75万までは手数料無料なのがrevoluteでこちらの方が手数料はwiseよりもさらに安そう。
この方のブログがwiseとrevoluteを比較されてるので細かく見たい方はぜひ。
MBA(Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード)のプレミアムカードを発行し、学費支払いに使うことで、年間400万決済のプラチナチャレンジを終えられるので、この機会に作ることに。生活費の決済で年間400万を決済できる自信がなかったので、助かった。
もちろんユーロ建の学費を日本のクレカで払うのでAMEXだと2%の海外事務手数料が取られるのだけど、それを凌駕するメリットがプラチナステータスにはある、と信じています!
住民票/国民年金/住民税の納税管理人の選定
私は渡航前はフリーランスの医師だったので、確定申告なども自分で行う必要があるため、渡航2ヶ月前に情報が欲しくて役所巡りを。午前中で区役所の各課を周り情報を集めました。
ポイントは、1)海外転出届、2)国民年金、3)住民税について聞きました。
まず都民の方は区役所に行くと所内に国民年金課があり年金事務所に行かなくても大方の情報が得られるので、まず区役所に行くのが良いかと。
1)海外転出届は渡航が1年以上になる方に義務付けられているもの。これを出すことで、住民税が掛からなくなるのでお忘れなく。住民税は1月1日付の住所で課されるので、今年分ではなく、渡航した翌年分が住民税がかからなくなります。こちらの届出は渡航の約 1ヶ月前から可能。特に渡航の証明は必要なく、申告ベースのようです。(2023年1月1日-8月末まで都内在住、その後海外転出届を出して渡航。この場合、2024年1月1日は海外にいるので、2024年分は住民税が掛からない、ということ)
私はこの手続きをする予定であることを忘れて、2023年の8ヶ月分の見込み年収の分を例年通りふるさと納税してしまいました・・・。すっかり失念していたのですが、ふるさと納税の控除が効いてくるのは、確定申告者の場合【今年の所得税+翌年の住民税】に関してで、中でも住民税の割合が大きいので、おそらく今年のふるさと納税は来年の住民税(海外転出しているのでない!)に効いてくるはずだったのに、ただ高い買い物をしたことになりそうです・・・。
海外転出届を出すことで2024年は住民税をまるっと払わなくて良くなり、その額の方がふるさと納税の額よりもずっと大きいので、高い勉強代とします。海外MBA受験/海外留学を考えている方は、渡航年のふるさと納税は慎重に・・・!
2)国民年金は、海外転出届を出すとマストではなくなり、任意継続か免除の二択になります。確定拠出年金(ideco)をしている方は、海外転出後もidecoの掛け金の払込を継続したい場合、国民年金の任意継続を選択する必要あり。国民年金の免除を選択した場合、idecoは加入者資格喪失届を出し、月66円の手数料を払うことで、idecoとして保有しているものを運用し続けることができる。
32歳の私は、年金システムの存続可能性に懐疑的なので、任意継続で払う(約 1.6万円/月×18ヶ月=28万)を気にもなれず、留学期間1年半は国民年金を払わず、運用指図者になることにします。海外転出届を出すと、その場で国民年金課に案内されるので、こちらも渡航約1ヶ月前の手続き。
3)住民税を自分で納付している方は、区役所で納税管理人を選定しておくこともお忘れなく。この場合の届出先は、渡航する年の1月1日付の住所の役所になります。郵送でも渋谷区はやってました。納税管理人宛に2023年分の住民税の払込用紙が2024年6月頃に届くとのことでした。確定申告にまつわる国税の納税管理人とは別物です!
国外運転免許の取得
海外で運転される予定の方は国際免許(正式には国外運転免許)を申請しましょう。
免許センターではなく、警察署で発行を受ける場合には、発行に2週間程度かかる場合があるので注意!急いでいる方は免許センターが無難そう。
免許の有効期限が渡航中に切れそうな場合は、まず免許証の更新を先にしてから、国際免許の申請という流れになるようです。詳しくはこちらの方のブログにまとまっていました。
スペイン居住者になると、国際免許は入国日から半年の有効期限しかないようです!てっきり1年あると思ってたけど、半年みたいです。日常的に車は使用しないので、半年あれば十分かなと思っています。
注意点としては、この国際免許の申請は住民票が日本にある場合はその住民票の免許センターで申請する必要があり、住民票がすでに日本にない場合は、滞在先最寄りの発行可能場所に行き、滞在先の照明を提出しなければならないよう。これを見ると住民票が自分の居住地にあるうちに、少し早めでも海外免許を申請した方が手間が少なそうです。
住民票を実家などに移してしまうと、実家のある都道府県の免許センターに行く必要があります。私は事情があり、実家に住民票を一旦移したのですが、国際免許のために一度帰省しなければならなくなりました・・・。
国税の確定申告or納税管理人の届出
給与所得者が海外転出する際に必要な手続きに関して国税庁にまとまっています。
このフローチャートによると、渡航後にも日本で課税される所得がある場合や渡航前に確定申告を終えられない事情がある場合、納税管理人を選出し、eTaxで届出する必要があります。(図:左下の場合)
渡航後に特に日本で発生する課税収入がない方は、確定申告を終わらせていく必要があります。この場合、年末調整もまだだし、翌年1月にならないと源泉徴収票が手に入らないからできないよ、と思う方もいるでしょう。
しかし、勤務者が海外渡航のために行う年末調整(出国時年末調整)については、源泉徴収義務者である勤務先法人が行うべき義務とされているので、頼めば原則的にはやってくれるはずです。
筆者も渡航まで8ヶ月間、8つの勤務先で働いていたので、渡航前1ヶ月の今、急遽全ての勤務先に連絡をして源泉徴収票の渡航前発行をお願いしています。それが手に入り次第、確定申告に取り組もうと思います。
毎年国税庁の確定申告書作成コーナーからeTaxを行ってきましたが、マイナンバーがなくなるとこちらのサイトは使えないそうです。海外転出届を出してしまうとマイナンバーが使えなくなるので、その前に確定申告をフリーソフトを使ってやるか、あるいあ税理士の先生を探すか検討中。
海外ローミング
海外在住中に日本のサイトを使うとSMS認証を求められることがあります。現地のSIMカードを購入使用し、日本からSMS認証を求められた場合に日本のSIMに切り替える形をとるdualSIMの形をとる方が多いようです。私もその予定です。
そんな時に日本の電話番号がないと、認証ができず銀行送金などができないので一大事。そのため、日本の電話番号維持と海外から日本のサービスのSMS認証に使用できるものを契約しておく必要があります。
厳密には海外でのデータ利用ができないため、海外ローミングではないのですが、OCNmobileOneの0.5MBの月500円プランを検討しています。
海外ローミングサービスとして、楽天mobileがよく挙げられます。2GBまで海外でのデータ利用料も無料なようです。日本での使用料が月3GB以下なら月額980円なので次点でこちらかな?OCNだと海外データローミングがついていないので、日本の電話番号のSMS認証をしたければ、wifiに繋がなければならないのかな?と思っていたので、楽天が渡航中に経営難で潰れるなどなければ楽天mobileは使い勝手が良さよう。
そして直近で発表されたpovoの海外ローミングサービスの開始。これを待っていた人も多いようです。こちらだと海外でのSMS受信料は無料。基本利用料は0円で、半年にデータトッピング(最安で1日使い放題330円)をすれば日本の電話番号が維持できるので最安かも知れません。
こちらのblogによくまとめてくださっている方がいました。新しいサービスは不具合などある可能性もあるので、私はpovoではなく楽天orOCNmobileOneにするつもりです。
番外編:日本の食、温泉を堪能しておく
我が家は渡航2ヶ月前に、飛騨高山に温泉旅行へ行き、日本食と温泉をチャージ!
飛騨高山の八ツ三館に宿泊しました。なんといっても食事が美味しいと評判の宿でそれを楽しみに伺いました。
お夕食も素晴らしかったのですが、朝食が少しずつさまざまなおかずを食べることができて、目も楽しく美味しい。全て個室で、他の宿泊客の方と会わずにゆったりとした時間が過ごせます。
まとめ
スペインMBAにいく私が実際に行った、海外渡航前に必要な準備をまとめました。
参考になりましたら幸いです!もしこんなのがあるよ、というものがあればコメント欄で教えてくださいね。
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